日本のバスケットボール界にとって、2023年8月25日から開催されるワールドカップは、日本のバスケットボールの実力を世界にアピールする大きなチャンス!
特に注目されるのは、現在ネブラスカ大学で活躍する富永啓生(とみなが けいせい)選手です。
高校時代に大注目された富永啓生選手が、アメリカに渡ったのは2019年の6月でした。
まずは、テキサス州北部にある短大・レンジャーカレッジでプレー。
その後、2021-22シーズンからはネブラスカ州リンカーン市にあるネブラスカ大学に編入され、2023年7月現在も在籍中です。
そんな富永啓生選手が、バスケの本場アメリカでどのような評価をされているのか気になりませんか?
というわけで、ネブラスカ大学からNBA入りを目指す富永啓生選手についてご紹介します。
■富永啓生のアメリカでの評価は?
■富永啓生はネブラスカ大学で活躍中!
■富永啓生はNBA入りを目指す!


富永啓生のアメリカでの評価は?
富永啓生選手のアメリカバスケットボール界での評価は、グングンとすごい勢いで跳ねあがっています!!!
なんと、富永啓生選手のことを「日本のステフィン・カリー」という言葉を使って賞賛されることもあるんです!
日本のステフィン・カリー!
富永啓生選手は、2023年2月5日に対ペンシルベニア州立大戦での試合で、脅威の自己最多30得点をマーク!
チームとしても、72対63で、勝利しました。
72点のうちの30点を富永啓生選手が入れたというのはスゴイですよね!!!
この時の試合について、アメリカの記者は以下のようなコメントを残しています↓↓↓
「ステフィン・カリーは、今やNBAのケイセイ トミナガとして知られている」
「ケイセイ・トミナガがショーの主役だった」
「ステフィン・カリー」というのは、アメリカプロバスケット選手の一人で、超大スター!!!
そんな大スターの名前を出して、富永啓生選手のことを絶賛してくれています!
同じ日本人として、とっても嬉しいですし誇らしい気持ちになりますね。
富永啓生選手も、ステフィン・カリー選手の大ファン!
ネブラスカ大学で彼が付けている背番号「30」は、ステフィン・カリー選手の背番号だから。
そんな憧れのステフィン・カリー選手の名前を使って自分が評価されるなんて、こんな嬉しいことはないんじゃないでしょうか!!!
ステフィン・カリー選手がどれほどスゴイ選手かという紹介は省略しますが、富永啓生選手とって特別な選手であることは間違いありません。
というのも、ステフィン・カリー選手も富永啓生選手も、身長が188㎝なんです!
身長188cmというのは、プロバスケットボール選手としては高いとは言えませんよね。
二人とも、体型では負けてしまう高身長の選手たち相手に、いかに結果を出すかということを考え続けている点が共通しているのではと思います。
だからこそ、富永啓生選手はステフィン・カリー選手のことを尊敬し、目標としているのではないでしょうか。
ネブラスカ大ヘッドコーチが大絶賛!
2023年2月11日に行われた対ウィスコンシン大との試合では、3ポイントシュート11本中5本成功させ、トータルで22得点をマーク!
一時は17点差を付けられていた試合でしたが、富永啓生選手の活躍で最終的にはその差を覆すことに成功!
73-63で勝利する立役者となりました!!!
この試合の後、ネブラスカ大学のフレッド・ホイバーグヘッドコーチは、富永啓生選手についてインタビューに答えています。
その内容を簡単に箇条書きにまとめてみました。
引用元:BASKETCOUNT 2023年2月22日
※ネブラスカ大学に入る前、テキサス州北部にある短大・レンジャーカレッジに在籍していた期間のプレーを指します。
富永啓生選手の活躍ぶりを、ヘッドコーチであるフレッド・ホイバーグ氏が興奮気味にコメントされている様子が伝わってきます。
↓
富永啓生選手に多くのデフェンスが付くことによって、空きスペースが生まれる。
↓
チームとしても攻撃の幅が増える。
富永啓生選手がゴール下へ入り込むチャンスも広がり、3ポイントシュート以外のシュートの成功率も上がっている!
実際に、先ほどご紹介した2023年2月5日に行われたペンシルバニア州立大戦では、富永啓生選手は3ポイントシュートだけでなく、ゴール下でのフィールドゴール8本中7本を決めていて、それが1試合でトータル30得点という結果を生み出しています!
ビッグ10の特別賞受賞!
富永啓生選手は、ネブラスカ大学での2シーズン目である2022~2023年シーズン終了時に、ビッグ10カンファレンスの特別賞を受賞されました!
こちらは、ビッグ10のコーチ投票、メディア投票によって選ばれる賞です。
One of the best shooters in the B1G.
🏆 All-Big Ten Honorable Mention
↳ @KeiseiTominaga 🎯 pic.twitter.com/xoANqlSy3V— Nebraska Men’s Basketball (@HuskerHoops) March 7, 2023
バスケの本場アメリカのスポーツ記者や他大学のコーチにも評価されるということは、誰もが認める活躍があったからこそです。
富永啓生選手が自身のストロングポイントを、常にアピールし結果を残したからですよね。
ネブラスカ大学が所属するアメリカ大学リーグは、通称ビッグ10カンファレンス(たまは簡単にビッグ10)と呼ばれています。
このビッグ10には14校が所属していて、強豪ぞろいです。
ビッグ10がドキュメント動画を作成!
富永啓生選手の活躍を受けて、2023年2月にビッグ10カンファレンス側が「The Journey」というドキュメンタリー動画を作成しました!
タイトルは「日本のステフィン・カリー(Japanese Steph Curry)」!!!
この動画の中で、富永啓生選手は「渡米した最初の頃は、ほとんど英語を話せなかった」と語っていますが、今ではかなり英会話力もアップされているのがわかりますね。
大学のコーチやチームメイト、そしてネブラスカのバスケファンの皆さんが、富永啓生選手を心より迎え入れていて、その実力を認めてくれていることも伝わってきます!
Big Ten Networkが富永選手の活躍ぶりを紹介するために発信したTwitterに、なんとステフィン・カリー選手本人が富永選手にエールを送ってくれたのは、非常に有名です!
His nickname: The Japanese @StephenCurry30.
His number: 3⃣0⃣, obviously@BTNJourney features @HuskerHoops‘ electric G @KeiseiTominaga. pic.twitter.com/RYxa4KldVH
— Big Ten Network (@BigTenNetwork) February 16, 2023
こちらが、ステフィン・カリー選手の実際のコメントです↓↓↓
Love it, Keisei!
— Stephen Curry (@StephenCurry30) February 16, 2023
この投稿に対して、富永啓生選手は「Appreciate it, Steph!(有難う!ステフィン!)」と対応しました!↓↓↓
Appreciate it, Steph! https://t.co/QlmPjgt4Lu
— 富永 啓生/ keisei tominaga (@KeiseiTominaga) February 16, 2023
富永啓生はネブラスカ大学で活躍中!
2023年7月現在、ネブラスカ大のバスケットボールチームにとって、もはや富永啓生選手は欠かせない存在です。
冒頭でご紹介したように、富永啓生選手が、渡米されたのは2019年の6月でした。
まずは、テキサス州北部にある短大・レンジャーカレッジで2年間プレー。
その後、2021-22シーズンからはネブラスカ州リンカーン市にあるネブラスカ大学に編入されました。
2021-22シーズン
最初のシーズン(2021-22)は、シーズン全体で30試合に出場。
1試合の平均得点は、5.7点でした。
この数字が、どのくらいの価値があるのかは私には判断が難しいので、同じようにアメリカの大学でプレーした経験のある日本人選手のデータを調べてみました。
■ゴンザガ大学
■1シーズン目:28試合に出場/平均2.6得点
■ジョージ・ワシントン大学
■1シーズン目:35試合に出場/平均7.4得点
富永啓生選手はネブラスカ大学に編入されているので、正確に言うとアメリカでプレーするのは1年目ではありません。
しかし、八村塁選手や渡邊雄太選手のデータと比べてみて、ネブラスカ大での1シーズン目は、かなりいい成績で終わったと言えそうですね!!!
このシーズンのネブラスカ大学には、富永啓生選手と同じ「ガード」のポジションにはブライス・マクゴーウェンズ選手という選手がいて、富永啓生選手はその控えという立場でした。
しかし、このシーズン終了後、マクゴーウェンズ選手はNBAドラフトで指名され、プロ選手となったため大学を去りました。
そんなスゴイ選手がチーム内のライバルだった初シーズンでしたが、それでも先ほどご紹介したような好成績を残したというのは素晴らしいと言えるのではないでしょうか。
2022-23シーズン
2022-23シーズンは、先ほどご紹介したマクゴーウェンズ選手がいなくなったので、富永啓生選手の出場機会は増えました!
試合に出場する機会が増えるということは、それだけ経験値が上がるということ!
富永啓生選手にとって、そしてネブラスカ大のファンにとっても、2022-23シーズンは素晴らしい1年になりました。
先ほどご紹介したように、2023年2月5日に行われたペンシルベニア州立大学戦では、過去最高の1試合30得点をマーク!
さらに、この試合から5試合連続で20得点以上を記録しました。
2023年2月11日に行われた対ウィスコンシン大との試合でも、トータルで22得点をあげたことは、先ほどご紹介しましたね。
このウィスコンシン大との激戦は、特に富永啓生選手の存在感が目立った試合となりました。
この日、スターティングメンバーとして出場した富永選手は、前半に5得点をあげました。
しかし、後半に入るとチームは苦戦し、最大で17点もの差をつけられてしまいました。
そこで、富永選手が大奮起!
5分間の間に3ポイントシュートを4本を決めて、チームを引っ張りました!
それでも、勝敗は決まらず延長戦へ。
延長戦では、富永選手がさらに4得点を追加し、ネブラスカ大は73対63で勝利を収めました。
この試合での富永選手のスタッツは以下の通りです。
出場時間 | 38分 |
得点 | 22点 |
リバウンド | 2回 |
3ポイントシュート | 5/11 |
フィールドゴール成功率 | 50% (7/14) |
富永選手は、直近3試合で平均25.3得点という素晴らしい成績を残しています。
昨シーズンと比べても、富永啓生選手の成長ぶりが良く分かります。
【2021-2022】 | 【2022-2023】 | |
平均得点 | 5.7点 | 13.1点 |
スリーポイント成功率 | 33% | 40% |
富永啓生はNBA入りを目指す!
富永啓生選手は、2023年4月にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しました!
アーリーエントリーとは、卒業年の前年度にNBAドラフトにエントリーすること。
アーリーエントリーにより、実際にドラフト指名されれば、卒業を待たずにプロデビューできるというシステムです。
しかし、2023年5月31日にエントリーを撤回すると発表しました。
富永啓生選手は、インディアナ・ペイサーズのワークアウトに参加して、自分のレベルを確認していましたが、もう一度大学でプレーすることを選んだのです。
そして、2023-2024シーズンもネブラスカ大学でプレーすることを発表しました!
One More Year #GBR pic.twitter.com/LQsVCiTTkA
— 富永 啓生/ keisei tominaga (@KeiseiTominaga) June 1, 2023
富永啓生選手がNBAデビューするかどうかということが、バスケの本場アメリカでニュースに取り上げられていて、それに対して多くのアメリカ人が反応してくれているというのは、ムネアツです!!!
そして、ネブラスカ大学の皆さんが、富永啓生選手がもう1年プレーすることを喜んで歓迎してくれていることも、とっても嬉しいことですね!
ここで大学在籍期間についてご説明します!
富永啓生選手は、アメリカで最初の2年はレンジャーカレッジでプレー。
そして、その後の2年はネブラスカ大学でプレーと、すでにアメリカで4シーズンを過ごしました。
ということは、富永啓生選手は、すでに大学を卒業する年じゃないの???
実は、元々は、富永啓生選手のネブラスカ大学在学期間は、2022-23シーズンまででした。
ですが、コロナ禍の影響で、2023-2024シーズンも大学に在籍する権利をGET!
というわけで、2023-2024のシーズンは富永啓生選手の大学最後のシーズンとなります。
2023-2024シーズンで、さらなる結果を残し、NBAドラフトに指名される選手に成長してほしいですね!
まとめ
今回は、現在アメリカの大学リーグで活躍中のバスケットボール選手・富永啓生選手についてご紹介しました。
富永啓生選手は、バスケの本場アメリカでも高評価!
特に、2022-2023シーズンは大活躍され、特別賞も受賞されました。
「日本のステフィン・カリー」とも称され、ステフィン・カリー選手本人からも、そのプレーを認められています。
2023-2024シーズンは、いよいよネブラスカ大学での最後のシーズン。
卒業後のNBA入りを目指して、ますます活躍されるよう応援していきましょう!
そのためにも、2023年8月に開催されるワールドカップで、日本代表として更に経験値を上げて成長して欲しいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


コメント