ラグビーのワーナー・ディアンズ選手は、2023年現在、東芝ブレイブルーパス東京に所属されていています。
お名前から、海外にルーツがある方だと分かりますが、国籍はどこ?
実は、ワーナー・ディアンズ選手は14歳で来日され、中学から日本で暮らしています。
来日したきっかけは、ワーナー・ディアンズ選手の父親が「NECグリーンロケッツ※」のコーチとして呼ばれたからなんです!
■ワーナー・ディアンズの国籍は?
■ワーナー・ディアンズの中学や高校はどこ?
■ワーナー・ディアンズの父親は元NECコーチ!
■ワーナー・ディアンズのプロフィール
ワーナー・ディアンズの国籍は?
ワーナー・ディアンズ選手は、ニュージーランド出身です。
ニュージーランドと言えば、ラグビーの強豪国で「オールブラックス」の愛称で親しまれていますね。
ワーナー・ディアンズ選手が、日本に帰化をしたという情報は見つかりませんでした。
ですから、国籍はニュージーランドのままでしょう。
しかし、今回のワールドカップでは「日本代表」として出場されていますよね?
なぜ、日本国籍を持たないワーナー・ディアンズ選手が日本代表に選ばれる事ができたのでしょうか。
それは、ラグビー独特の国際ルールが適用となっているからです。
ワールドラグビー競技に関する規定第8条「国の代表チームでプレーする資格」
(a)当該国で出生ている、または
(b)両親、祖父母の1人が当該国で出生している、または
(c)プレーする時点の直前の60ヵ月間継続して当該国を居住地としていた
引用元:JAPAN RUGBY
つまり、日本に帰化をしてなくても「60ヵ月間継続して日本に居住」していれば、日本代表の選手としてプレーをする事ができるのです。
詳しくは、こちらの記事に詳しく書いていますので、参考にしてください↓↓↓
ニュージーランド出身であれば、普通に考えたら目指すのは「オールブラックス」での活躍でしょう。
実際に、ワーナー・ディアンズ選手は高校に入った頃には「オールブラックスに入りたい」と夢を語っていました。
しかし、この後ご紹介するように、高校時代に日本一を目指してラグビーに向き合う中で、日本のラグビーの魅力に気付き、いつしか「日本代表になりたい」と口にするようになったそうです。
なぜなら、ワーナー・ディアンズ選手のお祖父さんはイギリス人だからです!
2023年9月10日に行われたワールドカップパリ大会第一戦「日本vsチリ」。
試合開始前の国歌斉唱で、熱い想いがあふれて涙を流していたワーナー・ディアンズ選手。
日本を愛して、日本代表として戦うことを決意してくれたことが、日本人としてはとても嬉しいですね!
※日本代表になったということは、今後、母国ニュージーランドの代表には生涯なれないことを意味します!
詳しくは、こちらの記事をご覧くださいね↓↓↓
\ ラグビーワールドカップ2023も見れます! /
ワーナー・ディアンズの中学や高校はどこ?
ワーナー・ディアンズ選手は14歳の時に、家族全員で来日しています。
来日の理由は、父親が「NECグリーンロケッツ」のコーチに就任されたからです。
中学はインターナショナルスクールへ
14歳で来日したワーナー・ディアンズ選手は、茨城県つくば市にあるつくばインターナショナルスクールに編入。
このインターナショナルスクールで、残りの中学時代を過ごされました。
来日された時には、きっと日本語もほとんど話せなかったでしょうし、当初は数年でニュージーランドへ戻る可能性もあったと考えられます。
ですから、まずはインターナショナルスクールを選ばれたというのは、自然なことかなと思います。
ちなみに、インターナショナルスクールではバスケットボール部に入っていたんですよ!
ワーナー・ディアンズ選手は、4歳でラグビーを始めています。
日本に来てからは、「あびこラグビースクール」でプレーを継続されています。
しかし、週に1度「ラグビーを楽しむ」といった感じでした。
ラグビー歴は4歳からということですが、実際に本格的にラグビーに取り組むようになったのは、高校に入ってからでした。
高校は流通経済大学付属柏高校へ
ワーナー・ディアンズ選手は、中学卒業後、千葉県柏市にある流通経済大学付属柏高等学校に進学をされました。
ワーナー・ディアンズ選手は、2018年4月に入学され、2021年3月に卒業されています。
実は、ワーナー・ディアンズ選手は、中学を卒業する時点で日本を離れる可能性がありました。
理由は、母親が仕事の都合でオーストラリアに行くことになったからです。
実際に、母親と一緒に妹さんは日本を離れ、オーストラリアに行っています。
では、なぜワーナー・ディアンズ選手は、日本に残る選択をされたのでしょうか。
その答えは、こちらの記事に書いてありました↓↓↓
「同じスクールから何人かが流通経済大柏に入ると聞いていたので。
一度、練習を見に行って、そこで決めました。
高校に進学する時、母がオーストラリアのネットボールクラブの強化担当になることになって、妹(カイラさん)は一緒にオーストラリアに行ったんです。
場所はケアンズだったので、冬は暑くてラグビーが楽しくないと思って、僕は父と日本にいようかなと(笑)。
流通経済大柏は電車と自転車で家から30分の場所でしたし」
つまり、ワーナー・ディアンズ選手が日本に残る選択をした理由は以下の4つ!
中学生の時に所属していたラグビーチーム「あびこラグビースクール」のチームメイトが流通経済大学付属柏高等学校に進学したから。
流通経済大学付属柏高等学校の練習を見に行った際に、ここに入りたいと思ったから。
母親が行くオーストラリアのケアンズの、冬の気候が暑いのが嫌だったから。
自宅から、流通経済大学付属柏高等学校までの距離が近く、通学が楽だったから。
このような理由から、日本に残ることを選択。
日本で、お父さんとの2人暮らしが始まります。
もちろん、流通経済大学付属柏高等学校では、ラグビー部へ入部!
高校3年生の時には、第100回全国高校ラグビー大会に出場し、準々決勝まで進出するも、大阪朝鮮高(大阪第2)に惜しくも10-14で敗れてしまいます。
しかし、個人的には、この大会の優秀選手に選ばれています!
こちらの動画では、ワーナー・ディアンズ選手の活躍ぶりが紹介されています↓↓↓
周りの選手と比べて頭1つ分背が高いのがわかりますね。
ただ背が高いだけでなく、フォワード(No.8)ととしてフィジカル面でも対人の当たりが強いですし、しっかりと走り勝っているのもわかりますね。
その後は、ロック・フランカー・No.8などのポジションを担当しています。
こちらの記事では、ワーナー・ディアンズ選手の魅力について「高身長だけじゃない」と紹介されています↓↓↓
身長201cmの恵まれた体躯から、とかく「高さ」に注目が集まりますが、ディアンズには「ただ大きいだけではない」強みがあります。
~中略~
際立っていた彼の魅力の一つが「スピード」だったと言います。
~中略~
小さい頃からバスケットボールを熱心にプレーしていたこともあり、キャッチパスのスキルが高いのも特長です。
~中略~
さらに彼の強みとなっているのが、堪能な日本語です。
試合中にラインアウトを指揮するサインマスターとして、外国の選手と日本の選手の橋渡し役を担えるのも大きい。
瞬時の判断が必要になる局面で、選手同士の意思をつなげられる選手としても得難い価値があるのです。
「日本語が堪能で海外選手との橋渡し役が出来る」というのも、スゴイですよね!
日本に来てから日本語を学んでいると思われますので、高校3年間で相当努力されたのだと思われます。
そんなところも、ワーナー・ディアンズ選手の素晴らしいところです!!!
こちらのインタビュー動画を見ていただけたら、日本語がペラペラなのがよくわかると思います↓↓↓
2021年3月に流通経済大学付属柏高等学校を卒業した後は、大学へは進学せず、東芝ブレイブルーパス(現・東芝ブレイブルーパス東京)に加入されました。
実は、日本のラグビー界では、高校卒業と同時に社会人チームに入る選手はとても珍しいんです!
しかし、ワーナー・ディアンズ選手のプレーを見ていると、社会人でもすぐに通用するようなスキルが身についていることがわかりますね。
しかも、2021年4月に東芝ブレイブルーパス東京に加入し、このチームで公式戦に出場経験がまだないにも関わらず、日本代表に選出!
2021年11月13日、日本代表ヨーロッパ遠征のポルトガル戦でリザーブから途中出場し、初キャップを獲得されました。
2023年9月から始まるワールドカップパリ大会の日本代表メンバーにも選ばれています!
今後、どんどんキャップ数を増やしていくのは間違いないですね!
ワーナー・ディアンズの父親は元NECコーチ!
父親のグラント・ディアンズさんは元ラグビー選手で、2016年にNECグリーンロケッツのコーチに就任されました。
ワーナー・ディアンズ選手が14歳の時です。
元ラグビー選手のグラントさんは2016年、旧トップリーグのNEC(現NECグリーンロケッツ東葛)のS&Cコーチに就任するために来日した。
「S&C」は「ストレングス・アンド・コンディショニング」の略。
トレーニングなどを通じて選手のパフォーマンスを向上させる役割だ。
引用元:毎日新聞(2023.9.10付)
父親だけでなく、母親もアスリート経験者!。
母親のターニャさんは、元ネットボールニュージーランド代表で、コーチも勤めていました。
先ほどご紹介したように、2021年にはオーストラリアのネットボールチームのコーチにも就任されています。
ネットボールとは、イギリス発祥のスポーツでバスケットボールによく似ています。
日本では馴染みのないスポーツですね。
調べてみると「日本ネットボール協会」というのが見つかりました!
ワーナー・ディアンズのプロフィール
ワーナー・ディアンズ選手のプロフィールをご紹介いたします。
氏名 | ワーナー・ディアンズ |
生年月日 | 2002年2月11日 |
年齢 | 21歳 (2023年9月現在) |
出身地 | ニュージーランド |
国籍 | ニュージーランド |
身長 | 201cm (202cm説も?) |
体重 | 122kg |
足のサイズ | 32cm |
家族 | 父・グラントさん (元NECグリーンロケッツ コーチ) 母・ターニャさん (元ネットボールニュージーランド代表) 妹・カイラさん |
尊敬する人 | リーチ・マイケル選手 |
好きな飲み物 | モンスター |
日本での所属経歴 | あびこラグビースクール → 流通経済大学付属柏高等学校 → 東芝ブレイブルーパス東京 |
ワーナー・ディアンズ選手の身長ですが、小学校を卒業する頃は160cm。
来日した14歳(中学2年生)の頃は、181cmでした。
そして、高校入学時は193cm、高校2年生の時についに2mに!
グングン身長が伸びていた時期には、きっと成長痛に悩まされたことでしょうね。
2023年5月26日付のワーナー・ディアンズ選手ご自身のInstagramに、こちらの写真が投稿されています!
キャプションには「birthday trip」と書いてありますが、ワーナー・ディアンズ選手の誕生日は2月。
ですので、こちらのツーショットの彼女さん?の誕生日が5月なのかもしれませんね。
とってもキレイな彼女さんですね!↓↓↓
この投稿をInstagramで見る
また、こちらは2022年8月にニュージーランドへ一時帰国された時の投稿のようです。
2枚目の写真に写っているのが、ご両親と妹さんかもしれません↓↓↓
この投稿をInstagramで見る
ワーナー・ディアンズ選手の日本での活躍を、ご両親をはじめニュージーランドの親戚やお友達が全力で応援されていることでしょう!
まとめ
今回は、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本代表にも選ばれている、ワーナー・ディアンズ選手をご紹介させていただきました。
ワーナー・ディアンズ選手はニュージーランド出身。
国籍についても、ニュージーランドだと思われます。
日本国籍は持っていませんが、ラグビー独特の国際ルールで、日本代表に選出されています。
ワーナー・ディアンズ選手は、14歳の時に家族全員で来日しました。
中学校時代は「あびこラグビースクール」でプレーをし、高校では流通経済大学付属柏高等学校で全国ベスト8の成績を残しております。
父親のグラント・ディアンズさんは、NECグリーンロケッツのコーチを4年間勤めていました。
そして、母親は元ネットボールニュージーランド代表というアスリート一家です。
ニュージーランド出身ですが、日本を愛し、日本代表になる道を選んでくれたワーナー・ディアンズ選手。
これからのワーナー・ディアンズ選手の活躍を期待したいです!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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