2022年7月に行われた参議院議員選挙で、NHK党から出馬し、見事当選を果たした「ガーシー」こと東谷義和(ひがしたに よしかず)氏。
選挙期間中、そして当選して参議院議員になった現在(2023.3月)も、ガーシーはUAEのドバイに滞在されています。
国会議員に選ばれたのにも関わらず、当選直後の8月初旬に行われた臨時国会を欠席されました。
2022年秋の国会の際にも、帰国しませんでした。
その後も、2023年3月現在まで、一度も帰国していません。
ガーシーが日本に帰国しない理由については、もう多くの皆さんが予想できていますよね?
でも、その帰国しない理由が、国会を欠席する理由として認められるかどうか気になりませんか?
そしてガーシーを出馬させたN党立花孝志党首は、国会議員ガーシーに何をさせたい?
N党立花孝志党首の狙いは何なんでしょうか。
2023年3月7日、ガーシー氏がInstagramのライブ配信で「3月8日には帰国しない」と発言しました。
本文中に追記します!
2022年12月27日、ガーシー氏が警察に事情聴取されるとのニュースが!
本文中に追記します!
■ガーシーが日本に帰国しない理由は認められる?
■ガーシーの「欠席届=請暇書」と「渡航届」は受理される?
■N党立花孝志党首はガーシーに何をさせたい?
■ガーシーは来年1月に帰国する?
■ガーシーが警察の事情聴取へ!
■ガーシーが帰国しないと発言!
ガーシーが日本に帰国しない理由は認められる?
ガーシーが主張している「日本に帰国しない理由」が認められるか、という問いの答えは、どうやら「NO!」のようです。
でも、だからといって、ガーシーが何かしら処分を受けるということにはならないようです。
ガーシーが日本に帰国しない理由は?
ガーシーが日本に帰国しない理由は、帰国したら逮捕される可能性があるからです。
逮捕理由は、詐欺罪です。
「いわゆる“BTSに会わせる詐欺”です。
自身のブランドがK-POPスターの彼らとコラボするので、海外に行けば会わせることができるとのことで、旅費や滞在費などを振り込むように仕向け、20人ほどの女性から計4000万円程度を振り込ませたと言います。」
引用元:Yahooニュース
ガーシーは、この詐欺について、自分がやったと認めています。
ですが、逮捕されることを恐れて国外逃亡していて、その逃亡先であるUAEのドバイに、現在も滞在していると言われています。
つまり、ガーシーが日本に帰国しない理由は、ガーシー自身が起こした「詐欺事件」により、帰国したら逮捕される可能性があるから。
ガーシーは「不逮捕特権」で守られる?
ガーシーは、詐欺罪で逮捕される可能性があります。
しかし、今回の参議院議員選挙で当選したことで「不逮捕特権」というものを手に入れました。
「法を犯したら逮捕される」のは当たり前ですが、国会議員には「不逮捕特権」というものがあるのです。
まず、国会議員の「不逮捕特権」とはどういうものなのか、見ていきましょう。
Yahooニュースに、この件で以下のような記事が掲載されています。
国会法33条では
「各議院の議員は、院外における現行犯罪の場合を除いては、会期中その院の許諾がなければ逮捕されない。」
とされており、例えば国会外で万引きを現行犯逮捕されたなどの事情でもない限り、会期中に逮捕されることはありません。
今回立花党首が会見で触れた「詐欺容疑」は現行犯ではないものとみられるため、会期中に逮捕される可能性は極めて低いと言えるでしょう。
引用元:Yahooニュース
上記のように、日本国憲法では、国会議員は現行犯逮捕等の場合を除き、国会の会期中は逮捕されないという特権が認められています。
また、議員が国会会期前に逮捕された場合も、議院(ガーシーの場合は参議院)の要求があれば、釈放しなければならないとされています。
ガーシーが自らも認めている「詐欺罪」については現行犯ではないので、国会期間中は逮捕されないということですね。
つまり、ガーシーは「不逮捕特権」により守られる、ということになります。
ガーシーの「欠席届=請暇書」と「渡航届」は受理される?
結論を先にお伝えすると、今回の8月の臨時国会については、参院議院運営委員会理事会はガーシーの国会欠席を許可しませんでした!
国会議員は、国会が開かれる期間には、国会に出席する義務があります。
「議員は、召集詔書に指定された期日に、各議院に集会しなければならない」
8月に行われた臨時国会の際に、ガーシーはこの「請暇書」を提出しています。
さきほどご紹介した「不逮捕特権」があるにも関わらず、ガーシーが国会を欠席したのはなぜでしょう。
それは、8月に行われた臨時国会が3日間という短期間開催だったからだと思われます。
「不逮捕特権」があるのは「国会が開催されている期間のみ」だからです。
さて、8月に行われた臨時国会を欠席するためにガーシーが提出した「請暇書」。
NHK党の立花孝志党首(54)が29日、国会内で会見し、臨時国会(8月3~5日予定)で、先の参院選に当選したガーシー(東谷義和)氏(50)の欠席届を参院に提出したと明かした。理由は「暗殺の恐れがある」とした。引用元:東スポWEB
次に、「海外渡航届」について、ご説明します。
国会議員が海外に行く場合については、1961年に以下の内容が決議されています。
参院議院運営委員会の理事会は2日、NHK党のガーシー参院議員(東谷義和氏)が提出した海外渡航届を許可しないことを全会一致で決定した。
~省略~国会法は議員が召集日に登院するよう定めており、理事会では「納得がいく理由がない」として、ガーシー議員の海外滞在を認めずNHK党に対し、帰国して出席するよう求めることを確認した。
渡航届は参院議員となった7月26日を開始日とし、終了時期は「未定」。
渡航理由は「政治経済事情調査」とされている。
引用元:日刊スポーツ
ガーシーは国会欠席で処分される?
8月の臨時国会を欠席するにあたり、ガーシーは「請暇書」や「海外渡航届」を提出したにも関わらず、それが認められませんでした。
さらに、2022年秋に行われる臨時国会についても、ガーシーは欠席予定とされています。
ガーシーがこのまま日本に帰国せず、国会に欠席し続けたなら、なにかしらの処分を受けることになるのでしょうか。
参議院議員当選が無効になったり、はく奪されることはないの?
と思ったのですが、議院運営委員会などで問題とされる可能性はあるものの、「当選無効」「はく奪」というようなことにはならないようです。
先ほどからご紹介している通り、国会を欠席する場合は、「請暇書」と「海外渡航届」を提出する必要があります。
しかし、この届けを出したとしても、その理由を認めてもらえなかったら、議院運営委員会などで問題とされる可能性があります。
さらに、最終的には、議員の懲罰に関する事項を扱っている「懲罰委員会」で処分が検討される可能性もあります。
しかし、以下の記事を見る限り、ガーシーが何かしらの処罰を受ける可能性は低いようです。↓↓↓
国会法では正当な理由なく7日以内に登院せず、議長が促しても従わなければ懲罰委員会にかけられる。
懲罰は戒告から除名まで4段階。
除名は本会議で出席議員の3分の2以上の賛成が必要。
衆参両院の事務局によると、欠席が理由で懲罰委にかけられた事例はない。
引用元:サンスポ
懲罰委員会では、戒告・陳謝命令・登院停止・除名の懲罰を下すことができますが、一方で選挙という民主主義の根幹を経て当選をしたという事実は極めて大きく、国会において除名処分は憲政史上2例しかありません。
また懲罰委員会は「院内の秩序をみだした議員」(日本国憲法第58条第2項)が対象とされ、「議院を騒がし又は議院の体面を汚し、その情状が特に重い者」(参議院規則第245条)を対象とするものと定めていることからも、院外での疑義を理由とする長期欠席を「除名」処分にするのは相当ハードルが高いと想われます。
引用元:Yahooニュース
まとめると以下の通り。
★「選挙で選ばれた」ということは大きな意味があり、民意により選ばれた人を簡単には処分できない。
★ガーシーの「詐欺罪」は、参議院内で起きた出来事ではない。
過去に、国会議員が逮捕された案件としては、贈収賄(ぞうしゅうわい)や政治資金規正法違反など、政治家として活動する中で悪行を働いた事件など。
今回のガーシーのように、国会議員になる前に起こした事件によって国会期間中に逮捕されるようなことは、前例がないようです。
つまり、ガーシーは国会期間中に詐欺罪で逮捕されることもないし、国会を欠席しても「おとがめなし」の可能性さえあるのです!
N党立花孝志党首はガーシーに何をさせたい?
立花孝志党首は、ガーシーを国会議員にして、何をさせたいと思っているのでしょうか。
立花孝志党首の狙いは何なのでしょう。
N党の立花孝志党首は、「この国の悪い人の不正を暴くのがガーシーのミッション」と言っています。
立花孝志党首は「ガーシーは秋の臨時国会にも100%出てこないだろう」と話しています。
N党党首として「国会に出なさい」と指導することはないのですね。
立花孝志党首は、2022年の秋の国会や2023年1月からの通常国会に関して、以下のように話しています↓↓↓
「ガーシーが出たくて出られないのか、出る気がないのかを明確にしないといけない。
ガーシーは恨みを買いやすいし、脅迫が来ているのも事実。
そこはゆっくりと話をしてきます。
個人的には6年間、1回も出席しない国会議員を作り出したい」
引用元:東スポWEB
もはや、任期中に一度も国会に出席しないことを目指してる?!
では、何のために、何をするために国会議員になったの?と思いませんか?
それについては、立花孝志党首は以下のように話しています↓↓↓
”経済界、お金持ちや政治家の不正を暴くのがミッション。
この国の悪い人を暴き続ける。
それをドバイを拠点にやっていただきたい“
引用元:Yahooニュース
まるでガーシーを「正義の味方」に仕立て上げようとしているみたいですね。
ガーシーが国会議員になったのは、「この国の悪い人の不正を暴くため」だそうです。
ガーシーは2023年1月に帰国する?
ガーシーは、2022年8月12日にYouTuberのコレコレ氏のYouTubeチャンネルで行われたライブ配信にゲスト出演されました。
「いずれ帰るビジョンはある?」という質問には「来年の1月から6月に通常国会が開催されるんやけど、そこで帰ろうと思ってる」と答えた。「そのときに逮捕されないんですか?」という声には「一応、不逮捕特権で、その半年間は逮捕されないんだけれども。やっぱり弁護士さんと話してても、逮捕されるというか、取り調べとかの“嫌がらせ”をされる程度やと。これを我慢できるかというなかで、まだ不逮捕特権がある時期に帰った方がいいやろうと。来年には帰ろうというビジョンはある」と、帰国の意向を示していた。引用元:Yahooニュース
ガーシーが警察の事情聴取へ!
2022年12月27日に、ガーシーが警察の事情聴取へ!というニュースが飛び込んできました!
動画投稿サイトで著名人を脅迫するなどした疑いがあるとして、警視庁がNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)に対し、任意の事情聴取を要請したことが捜査関係者への取材で判明した。
24日に弁護士を通じて任意聴取への協力を求めた。
ガーシー氏は7月の参院選で当選したが、海外に滞在中で一度も国会に登院していない。
引用元:Yahooニュース
ただ、「任意の事情徴収の要請」なので、ガーシーがそれに応じるかどうかは不透明ですよね。
捜査関係者によると、ガーシー氏と交流があった複数の著名人から、動画投稿サイトで脅迫されたり、誹謗(ひぼう)中傷されたりしたとする脅迫や名誉毀損(きそん)容疑で警視庁に告訴状が提出されており、警視庁は受理した。
引用元:Yahooニュース
いよいよ、ガーシー逮捕の可能性も見えてきた???
今後の動向に注目です!!!
こちら↓↓↓の、ひろゆきさんのTwitterによると、
政党交付金2億6200万円×6年間=15億7200万円約18億円をみなさんが税金として払ってます。
ガーシーさんが議員さんでいることは、この値段にふさわしい価値があるのかどうか。
そのことを、ひろゆきさんは問いかけています。
ガーシーさんの歳費や通信費で4000万円×6年間=2億4000万円。
政党交付金2億6200万円×6年間=15億7200万円約18億円をみなさんが税金として払ってます。
保護猫引き取る人に10万円づつ渡して、日本中から殺処分される猫が居なくなってお釣りも来る金額です。https://t.co/I3XL3uWJCF
— ひろゆき (@hirox246) December 27, 2022
また、NHK党党首の立花孝志氏は、今回の報道を受けて、以下のようにコメントされています↓↓↓
NHK党党首の立花孝志氏は取材に対し、ガーシー氏の帰国を求めない意向を示し、
「道徳的に悪いのはどちらなのかがこれから大きく取り上げられるようになる」
と述べた。
引用元:Yahooニュース
「悪いのはどちらなのか」の「どちら」は、ガーシーと誰のことを指すのでしょうか???
ガーシーに暴露された芸能人たちのこと?
ガーシーが帰国しないと発言!
結局、当選して以来、一度も帰国していないガーシー氏。
ガーシー議員が一度も国会に出席しない件については、2月22日に参議院懲罰委員会で審議されました。
その結果、
「ガーシー議員は2023年3月8日の参院本会議に出席し、一連の件について陳謝する」
との結論が出ていましたので、それが実行されるかどうかが注目されていました。
当初は、陳謝することを受け入れると表明していたガーシー氏。
しかし、前日の3月7日夕方にInstagramのライブ配信を行い、その中で「帰国しない」としました。
理由については、「今帰国するのは、時期尚早だと思う」とのことでした。
現在、滞在先のドバイから、大地震の被害が深刻なトルコへと移動しているガーシー氏。
トルコに行くことには、国会議員として意味のあることだと発言しています↓↓↓
「政治家としてトルコに行くことは意味がある。
除名されるかもしれないけど、何かを伝えられるということが国会議員の仕事」
引用元:Yahooニュース(2023.3.7)
また、自身の帰国に関しては、以下のように答えていました↓↓↓
「自分の身が大事。
帰る意識はありますがギリギリまで考えます」
引用元:Yahooニュース(2023.3.7)
結局、ギリギリまで考えた結果、帰国しないという選択をしたようですね。
この問題の終着点がどこになるのか。
今後のガーシー氏と国会側の動きに注目です。
まとめ
今回は、国会議員となられたガーシーが、日本に帰国しない理由は認められるのかどうか、調査してみました。
当初言われていたのは、ガーシーの詐欺罪については、国会議員の「不逮捕特権」により、逮捕されないという見通しです。
国会を欠席することに関しては「請暇書」と「海外渡航届」の提出が必要ですが、ガーシーが提出したこの2つの書類は、認められませんでした。
それならば「認められる理由なく国会を欠席をした」ことで処分されるのかと思いきや、その可能性も低いということが分かりました。
また、ガーシーを出馬させたN党立花孝志党首は、ガーシーが任期中に1度も国会に出席しなくてもいいと考えていることもわかりましたね。
ガーシーが、今後も国会に欠席し続けるのか、または除名されることになるのか、今後も注目していきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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