1982年「日本の川を旅する」で第9回日本ノンフィクション賞・新人賞を受賞され、日本のカヌーイストの先駆者であり第一人者である野田知佑(のだ ともすけ)さんが2022年3月27日に亡くなられました。
享年84歳でした。
心からお悔やみ申し上げます。
野田知佑さんと言えば、1人で優雅にカヌーで川下りをされているイメージですが、ご家族はいらっしゃったのでしょうか?
ご結婚は?奥様は?子供は?
また、野田知佑さんにとって終の棲家となったご自宅は徳島にあり、カヌー遊びができる池が併設されていた!?
その辺りについて、調べていきたいと思います!
◆野田知佑には結婚した嫁や子供はいる?
◆野田知佑の自宅は徳島で池が併設!
◆野田知佑のプロフィール
野田知佑には結婚した嫁や子供はいる?
野田知佑さんは結婚していた?
答えは「YES」です。
でも、離婚されています。
子供は、いらっしゃいません。
結婚されていたのは、かなり前のことで、離婚されてからは独身だったと思われます。
皆さんがよくご存じのカヌーイストとして活動されている野田知佑さんは、すでに離婚して独身になられた後だと思っていいと思います。
野田知佑さんが書かれた本の中に、特に初期の頃のエッセーには、ほんの少しだけですが結婚生活について書かれた箇所があります。
具体的な詳しいことは書かれていませんが、結婚生活はあまり長くなかったようです。
そして、離婚の理由についても、相手がどうのこうのではなく、自分が結婚生活に向いていなかった、というような書き方をされていたと記憶しています。
野田知佑以前に「カヌーイスト」などという言葉はなかったし、ガク以前に「カヌー犬」などいなかった。いま日本にはたくさんのカヌー犬がいる。みんな野田さんのこどもたちだ。僕はそう思っている。 pic.twitter.com/yOmbiomc4v
— ホーボージュン (@hobojun) March 31, 2022
野田知佑の家族・ガクについて
カヌー犬・ガクは、野田知佑さんが昔飼っていた犬です。
離婚された後は、ガクをはじめとした犬たちが、野田知佑さんの家族だったと言えます。
日本で「カヌー犬」という呼び方をしたのは、野田知佑さんが最初だと思います。
ガクは、野田知佑さんが、千葉県の亀山湖の湖畔に住んでいた頃から飼っていた犬で、大きな雑種犬です。
いつも野田知佑さんのお供をして、カヤック(カヌー)に乗って旅をしていました。
野田知佑さんの著書の中には、ガクのことを取り上げている箇所がたくさんありますし、まさにガクのことを書いた「カヌー犬・ガク」という作品もあります。
野田知佑さんの訃報、久しぶりに読んでいる。椎名さんとその仲間たちが憧れの大人だった。野田さんはなんだか豪快でかっこいいなと改めて思う。ガクが飛びついて迎えてくれただろうか。
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/xaAomO2E2x— yoko (@g_blue23) March 30, 2022
ガクは、約14年間、野田知佑さんと一緒にカヌーに乗って多くの川を下り、1997年にフィラリアが原因で亡くなりました。
ガクとのこの世でのお別れの後に書かれた「さらば・ガク」。
日本中にいる多くのガクファンが、涙した作品でした。
今回の野田知佑さんの訃報に触れ、多くの方が「ガクと再会できてるかな」というようなコメントを書かれていますが、それだけ「野田知佑=ガク」のイメージが強いのだと思います。
カヌーイストの第一人者
野田知佑さん死去の記事が…きっと
カヌー犬のガクと再会して
また旅に出るんだろうな pic.twitter.com/n5xZytr8Yc— かつみん (@YsAIQPZzH8vGxrt) March 30, 2022
さらに、野田知佑さんと親しい作家の椎名誠さんは、ガクを主人公(主人犬?)にした映画「ガクの冒険」を撮っています。
ガクは、こんなCMにも出演していましたね!
懐かしい映像が見つかりました!
日清食品 チキンラーメンCM。(1989)野田知佑、ガク(『すぐおいしい、すごくおいしい』)@retoro_mode pic.twitter.com/LQn3Z067xu
— minipops (@minipops5) September 30, 2021
↑↑↑こちらは、2021年4月にFacebook「野田知佑とカヌー犬たち」に投稿されたものです。
ガクの毛皮でベストを作っていたのですね!
野田知佑さんの中で、ガクという存在がどれだけ特別だったかが分かります。
1997年にガクが亡くなってからは、野田知佑さんのそばには、ガクの子供であるテツとタロウがいました。
さらに、最近ではボーダーコリー犬のアレックスとハナと暮らしていました。
しかし、そのアレックスも2019年9月に亡くなっています。
そして、一番最後の新参「犬」は、マルだと思います。
ガクをはじめとする犬たちは、野田知佑さんの家族だったと言えるでしょう。
野田知佑の自宅は徳島で池が併設!
野田知佑さんの自宅は、徳島県日和佐町(現在は美波町)にあります。
自宅には、通称「野田湖」と呼ばれている池(相当大きいようです!)があり、カヌー遊びも出来ます。
「野田湖」の湖畔では、複数のカヌーが収まる大きな艇庫もあり、キャンプも出来ます。
そのエリアは通称「野田キャンプ場」と呼ばれていて、近くには手長エビなどが獲れる支流もあります。
そんな野田知佑さんの理想郷のような徳島の自宅が、野田知佑さんにとって終の棲家となりました。
野田知佑さんは、四国を流れる日本屈指の清流・吉野川やその周辺の日和佐川・海部川などで、子どもたちに川遊びの楽しさや自然の大切さを伝える「川の学校」の校長としての活動をされていました。
「川の学校」で学んだ多くの子供たちが、たくましく育っていることでしょう!
野田知佑さんが、徳島県に移住されたのは2000年頃。
1990年頃から10年近く鹿児島に住んでおられて、その後だったと記憶しています。
ニュースによると、野田知佑さんは、低血糖性脳症のため徳島県内の病院で亡くなられたそうです。
野田知佑のプロフィール
野田知佑さんのプロフィールをご紹介します。
氏名 | 野田知佑(のだ ともすけ) |
生年月日 | 1938年1月2日 |
享年 | 84歳 |
出身地 | 熊本県玉名郡和水町 |
職業 | カヌーイスト、作家 |
学歴 | 早稲田大学第一文学部英文学科卒業 |
受賞歴 | 日本ノンフィクション賞 毎日スポーツ人賞 |
【お勧めの作品】
日本の川を旅する‐カヌー単独行(新潮文庫) |
ユーコン漂流(文春文庫) |
のんびり行こうぜーこぎおろしエッセイ(新潮文庫) |
川を下って都会の中へ(新潮文庫) |
カヌー犬・ガク(小学館文庫) |
さらば、ガク(文春文庫) |
ともにさすらいてあり カヌー犬・ガクの生涯(文春文庫) |
北極海へ(文春文庫) |
魚眼漫遊大雑記(新潮文庫) |
ガリバーが行く(新潮文庫) |
カヌーで来た男(新潮文庫) |
小ブネ漕ぎしこの川(新潮文庫) |
野田知佑さんは、日本の美しい川を残したいという思いで、さまざまな自然環境保護のための活動も行ってこられました。
長良川や吉野川の河口堰の反対運動にも参加。
先ほどもご紹介しましたが、川で遊ぶ楽しさを広めるために徳島県・吉野川では「川の学校」の校長先生としても活動されていました。
長年渡り、多くのアウトドア雑誌で連載や寄稿をされていて、アウトドア界への影響力はとても大きいものでした。
まとめ
2022年3月27日に亡くなられた野田知佑さん。
野田知佑さんは離婚された後は、最後まで独身だったようです。
でも「家族」だったガクをはじめとするカヌー犬たちとの生活は、とても充実していて幸せだったのではと思います。
終の棲家となった徳島の自宅は、野田知佑さんを慕う多くの方が訪れた場所。
大きな池があり、カヌー遊びやキャンプなど、アウトドアで遊ぶにはぴったりの環境でしたね。
野田知佑さんは、多くの日本人にカヌーの素晴らしさ、アウトドアでの遊び方、そして自然を守るということ等、多くのことを教えてくださいました。
本棚に並んでいる青春の思い出が詰まった野田知佑さんの著書を、久しぶりに読んでみたくなりました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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