2023年10月現在は、順天堂大学陸上競技部の1年生です。
U20日本代表にも選ばれたことのある後田築選手は、中学時代・高校時代とどのような記録を残されてきたのでしょうか。
今回の記事では、後田築選手のプロフィールも含め、ご紹介させていただきます。
■後田築の高校時代は?
■後田築の中学時代は?
■後田築はU20日本代表にも選出!
■後田築のプロフィール
後田築の高校時代は?
後田築選手は、長崎県諫早市(いさはやし)にある、高校野球でも有名な創成館高等学校の出身です。
後田築選手は、この高校に2017年4月~2020年3月まで通われていました。
創成館高等学校を選んだ理由は、主に2つ。
1つ目は、3つ上の学年に溝口仁選手(現・東海大)など、強い選手が何人かいて憧れていたから。
2つ目は、梅津富浩先生(陸上部監督)に指導をしてもらいたかったから。
■2001年生まれ
■創成館高校を2020年3月に卒業後、東海大学へ
■2023年4月現在、東海大学4年生
■2021年出雲駅伝2区8位
■1968年生まれ/2023年現在55歳
■長崎県出身
■長崎県立国見高校→日本大学
■箱根駅伝4年連続出場
■第1回出雲駅伝優勝メンバー
■1989年第80回日本陸上競技選手権大会1500m優勝
■世界クロスカントリー大会・アジア選手権の日本代表に選出された経験も。
後田築選手は創成館高校時代には沢山のレースに出場しましたが、印象的なレースが2つあります。
1つ目は、2年生の時に出場したU20日本陸上選手権。
男子800mに出場した後田築選手は、大会新記録となる1分48秒87で見事優勝を果たしました。
これは高校2年生歴代2位の記録で、28年間破られていなかった長崎県の高校記録も塗り替える快走でした。
U20日本陸上選手権
男子800㍍は後田築選手(創成館高2年)が1分48秒87で大会新Vを飾りました。高校2年歴代2位の好記録です。 pic.twitter.com/UigCSZ4b2y— 長崎新聞 運動部 (@SPO_NAGA_np) June 27, 2021
1年生のころから全国区の選手でありましたが、この大会で一気に注目選手となりました。
2つ目は、3年生の時に出場した日本選手権男子800m。
2年生の時に大会新記録を出したU20の大会を辞退して、この大会に出場しました。
予選では高校歴代2位の記録となる1.47.69で高校生で唯一予選を通過。
決勝でも、6位入賞を果たしました。
「日本選手権」ということは、成人男子が対象の試合です。
ですから、高校生ながら日本で6番目に速いことになります。
もはや「敵は高校生じゃない!」ってことでしょうか?
頼もしいですね!
陸上日本選手権
男子800m予選
高校生で唯一出場した後田築(創成館)が1:47.69の高校歴代2位で明日の決勝へ進出。自身の持つ県記録1:48.87を1秒以上更新しました。 https://t.co/89MjYxdg6d— 長崎新聞 運動部 (@SPO_NAGA_np) June 11, 2022
この試合後のインタビューでは
「負けることより、力を出し切らないことの方が嫌なんです。
だから強い選手と一緒に走りたいし、きつくても途中で気持ちを切らすようなレースだけは絶対にしないって決めている」
引用元:長崎新聞
何ともストイックで、そして自分の性格などを俯瞰して捉えているところが、高校生とは思えないほどです!
後田築選手は、冷静に自己分析をして「強い選手と一緒に走ることで自分の本来の力を発揮できる事ができる」と考えたのですね。
そして、その結果、U20の同世代の選手が出場する大会ではなく、より強い選手のいる日本選手権を選んだのでしょう。
また他のインタビューでは
――800m予選で高校歴代2位の1分47秒69をマークした日本選手権を振り返ってください。
後田:決勝に残れたらいいなと思っていたので、予選のタイムも、決勝の6位(1分49秒14)も全体的に良かったと思います。
――タイムは1分47秒台を出す手応えがあったのですか?
後田:日本選手権前は故障などで練習をあまり積めなくて、3週間前ぐらいからやっと練習をできた感じだったので、自信はありませんでした。
でも、予選で思った以上にタイムが良くてびっくりしました。
記事:月陸online
ケガなどの理由で練習があまり出来ない状況の中で実績を出せたのは、後田築選手にとっては、すごく自信につながったのではないでしょうか。
後田築の中学時代は?
後田築選手は、諫早(いさはや)市立西諫早中学校の出身です。
2016月4月~2020年3月まで通われていました。
後田築選手は、小学校時代はソフトボールをしていましたが、長距離走者だった父親の影響で、西諫早中学時代から陸上を始めました。
後田築選手は諫早市出身なので、いわゆる地元の公立の中学校に通っていたのですね。
下の地図を見てもわかるように、西諌早中学校と創成館高校とは約3kmほど離れています。
後田築選手のご実家は、西諌早中学校の近くと考えられるので、高校までの距離も同じく3km程度だったと思われます。
後田築選手は西諫早中学校の3年生の時に、全日本中学校陸上選手権大会に出場をしており、1:57.66の記録で5位入賞でした。
その時の映像がYouTubeにありました!↓↓↓
第5レーンを走るのが、後田築選手です。
途中までは首位でしたが、最後は残念ながら5位まで下がってしまいました。
第25回都道府県対抗男子駅伝でも、長崎県代表に選ばれました。
第25回都道府県対抗男子駅伝
【長崎県登録選手】(中学)
川原琉人選手(三井楽中)
後田築選手(西諫早中)
澤田壮史選手(志佐中) pic.twitter.com/We6XmCArhb— manamin (@kinokonoko_2010) January 8, 2020
後田築選手は2区に出走し、8:45秒の区間21位。
長崎県代表は、総合22位の記録でした。
この頃の戦績を見る限りでは、長崎県代表には選抜されているものの、全国大会で残した記録としては、あと一歩及ばずといったところだったのかもしれませんね。
後田築はU20日本代表にも選出!
後田築選手は2022年、創成館高校3年の時にU20世界選手権(コロンビア)日本代表に選出されました。
創成館高校3年の後田築選手!「カリ2022 U20世界陸上競技選手権大会🇨🇴」
出場、おめでとうございます🎊8月1日から開催のコロンビア大会に、800m男子日本代表で出場🏃「諫早っ子」後田選手の世界を舞台でのチャレンジ、応援してます📣#カリU20世界陸上 #創成館高校 #スポーツのまち諫早 pic.twitter.com/t1lRBJ3fX5— 大久保ゆきしげ (@hono_chare) July 23, 2022
初めて日本代表に選ばれた後田築選手は長崎新聞の取材で、以下のように答えています。
初めて日の丸を背負う後田は
「世界の強豪に今の自分がどこまで通用するのか、チャレンジしてくる」
と意気込んでいる。
引用元 長崎新聞2022/06/29
男子800メートルは世界のレベルが高く、日本人がU20世界選手権に出場するのは、10年ぶりでした。
結果は、予選1組に出場し1:51.16で予選7人中6位という結果でした。
後田築選手にとっては、少し不本意な結果だったかもしれませんが、初めて経験した海外の選手とのレースは、とてもよい経験ができたのではないでしょうか。
後田築のプロフィール
後田築選手の基本的なプロフィールをご紹介しましょう!
後田築選手といえば、順天堂大学に入学した2023年の9月に行われた日本インカレの1500mに出場し、見事優勝されたことで注目を集めています。
#出雲駅伝 まで あと3日‼️
⬛️写真で振り返る 2023シーズン⬛️
2023.09.15日本インカレ 1500m
🥇後田築 順天堂大 3:49.66
🥈高村比呂飛 日本体育大 3:50.02
🥉松本颯真 東海大 3:50.14🎵出雲駅伝中継テーマソング2023ver🎵#Official髭男dism 『#フィラメント』
⏬https://t.co/pXfDoeb6wg pic.twitter.com/zGgGeYSdQo— フジテレビ陸上 (@fujitvrikujo) October 5, 2023
2023年10月9日に行われた出雲駅伝には、後田築選手が出場されるかも?と多くの人が予想していましたが、結局は出走することはありませんでした。
ですが、まだ1年生!
今後、順天堂大陸上部メンバーとして、駅伝をはじめとした試合に出場されることを楽しみに待っていようと思います!
氏名 | 後田築(うしろだ きずく) |
生年月日 | 2004年12月14日 |
年齢 | 18歳 (2023年10月現在) |
出身地 | 長崎県諫早市 |
出身中学 | 諫早市立西諫早中学校 (2017月4月~2020年3月) |
出身高校 | 創成館高等学校 (2020年4月~2023年3月) |
大学 | 順天堂大学 (2023年4月入学) |
身長 | 169cm |
体重 | 52㎏ |
自己ベスト | 800m 1分47秒69 1500m 3分47秒14 |
趣味 | プロ野球観戦・温泉 |
得意科目 | 科学・数学 |
まとめ
今回は、陸上・日本学生対校選手権男子1500メートルで見事優勝した後田築選手を紹介いたしました。
出身は長崎県諫早市で、中学は諫早市立西諫早中学校。
3年生の時に、全日本中学校陸上選手権大会に出場をしており、1:57.66の記録で5位入賞しています。
高校は創成館高等学校。
2年生の時に出場したU20日本陸上選手権男子800mでは、大会新記録となる1分48秒87で見事優勝を果たしました。
3年生の時に出場した、日本選手権男子800mでは、予選で高校歴代2位の記録となる1.47.69で高校生で唯一予選を通過し、決勝でも6位入賞を果たしました。
この大会での成績での実績が評価され、U20世界選手権(コロンビア)日本代表にも選出されました。
後田築選手は「800メートルは高校まで。次は1500メートルや5000メートルでトップになって、冬は箱根駅伝も走るような選手になりたい」と語っており、大学からは長距離にもチャレンジをしていくようです。
もしかしたら、駅伝で後田築選手の走る姿を見る事が出来るかもしれません。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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